ルート感染管理関連

■ 血流感染と起因菌

◆カテーテル関連血流感染(catheter-related bloodstream infection: CRBSI)

血管内カテーテルに関連して発生した血流感染

◆中心ライン関連血流感染(central-line associated bloodstream infection:CLABSI)

CRBSIのうち、中心ラインに関連する血流感染

カテーテル関連血流感染症のうち、静脈カテーテルにおいては末梢静脈カテーテルと中心静脈カテーテルがありますが、特に頻度が高く、重篤な合併症の原因となるのは中心静脈カテーテル感染です。
カテーテル関連血流感染(CRBSI)の原因となる起因菌は、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、腸球菌、カンジダ属菌が多いと報告されています。

コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(Coagulase negative staphylococci:CNS)
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus:S.aureus)
腸球菌(Enterococcus)
グラム陰性桿菌(Gram-negative rod)
大腸菌(Escherichia coli)
エンテロバクター属(Enterobacter)
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)
肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)
カンジダ属菌(Candida spp.)

参考文献:
CDC, Guidelines for the Prevention of Intravascular Catheter-Related infections,2011

■ ニードルレスコネクタの消毒方法

適切な消毒薬(クロルヘキシジン、ポビドンヨード、ヨードホールまたは70%アルコール)でアクセスポートをゴシゴシ擦りながら消毒し、滅菌しているデバイスでポートにアクセスすることで汚染のリスクを最小限にします。【Category IA】

Category IA:実施を強く推奨し、良く計画された実験的、臨床的、あるいは疫学的な研究によって強く支持された勧告

参考文献:CDC, Guidelines for the Prevention of Intravascular Catheter-Related infections,2011

プラネクタ消毒動画

■ 適正使用のための教育ツール

院内教育にもご活用いただける適正使用のための教育ツールを用意しております。
研修用動画の視聴をご希望される方は、以下のフォームよりお申し込みください。

院内教育の例 ・日常の消毒業務の確認
・拭き残しの確認
・菌付着状況の確認
・消毒方法の実践
教育ツール一覧

・酒精綿

・綿棒

・ニードルレスコネクタ

・蛍光ローション

・ブラックライト
・研修用動画
《管理者用》
‐研修に必要な物品・準備・流れ
‐ブラックライトによる拭き残しの確認方法
《研修受講者用》
‐ブラックライトによる拭き残しの確認
‐CRBSIの起因菌について
‐プラネクタの消毒方法
視聴申込みフォームはこちら